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Diário de Viagem: Brasil026【カンポグランジ-Campo Grande】

 ブラジルにも沖縄そばが存在します。カンポグランジです。

 

 初めて行ったのが約4年前です。沖縄の大学でブラジルの研究をしていた僕は、ブラジルで出会った沖縄そばに舌鼓を打ちました。

 

 1908年から始まったブラジル移民。沖縄のコミュニティは他の県人会とは少し離れていました。学部時代の教授から聞いた話によると、沖縄県民は他の県人会の人たちから疎外されていたらしいです。その為ブラジルの沖縄県人会はサンパウロ州サンパウロ市パラナ州ロンドリーナ市南マットグロッソ州カンポグランジ市などとりわけ大きなコミュニティが存在するのです。

 

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巨大な沖縄そばのモニュメント

1.沖縄とブラジルの文化変容

 論文の内容を忘れてしまったのですが、沖縄そばのブラジルにおける文化変容について研究した先輩がいました。確か文化がある国から他の国に入る時、この場合そばがブラジルという国に一つの食文化として入った時3つの反応があります。①挿入②一部挿入(学術的な言い方を忘れてしまいました。)、③除外、です。

 

 ①はある文化がそのまま受け入れられること、③は逆に全く浸透しないことです。そして沖縄そばは②なのですが、つまり「沖縄そば」という食べ物はあり現地のブラジル人も”Soba”と言ってはいるのですがダシや具材が微妙に違うのです。

 

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とても美味しい。

ーーーーーーーーーーーーーーーー沖縄そばとはーーーーーーーーーーーーーーーーー

 沖縄そばとは沖縄の郷土料理の一つです。豚とカツオからとったダシのスープに少し太めのモチモチ麺を入れかまぼこ、ネギ、紅ショウガ、お肉などをトッピングしたものです。沖縄そばにはいくつか種類があり、トッピングのお肉によって名前が変わります。ソーキ(軟骨)、てびち(豚足)、中身(豚モツ)などです。沖縄県にはそば専門のお店が多くあり、大体一杯600円くらいで楽しめます。冬にはコンビニおでんで沖縄そばが100円で販売されたりと、沖縄そばはうちなーんちゅにとって欠かせないソウルフードとなっています。とても美味しいですよ。

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 翻ってブラジルの沖縄そばは、ダシが少し違うようです。麺は似ていますが、上の具材も微妙に異なります。ネギと紅しょうがは同じです。お肉は4種類、牛肉、豚肉、鶏肉、全部混ぜ、から選択することが出来ます。しかしこちらも負けず劣らず美味しいですよ。

 

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メニュー表

 メニューは豊富で、そばの他にもいろいろ、焼きそばや串焼き肉などを楽しむこともできます。お椀のサイズによって値段が異なります。

 

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席は多い

 

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カメ様とコイ

 沖縄そばを始めいろいろなお店が連なるこの場所はFeira Central(フェイラセントラル、中央市場)と言います。入口には沖縄そばのモニュメント、入り口入って左側にはカメとコイのちょっとした池のようなものがあります。

 

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結構大きい

 お土産屋や飲食店、中央市場はお店がたくさんあります。デザートのお店もいくつかあるので、食事のあとに是非。この前紹介しましたアサイーもありますよ!

 

2.空港、バスターミナル、ホテル

 カンポグランジ国際空港とバスターミナルは離れています。タクシーで大体20分くらいです。Uberがあるのでそれで移動すると良いと思います。カンポグランジの空港は小さいです。逆にバスターミナルはそこそこ規模がありバスで他の街へ移動するのには便利です。

 

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トゥユユがお出迎え

 カンポグランジ国際空港の出入り口には大きな鳥のモニュメントがあります。

 

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 ホテルはHotel Harbor Self Buriti Suítes がおススメです。しっかりしたホテルなのですが値段は高くなく滞在しやすいです。部屋は広いし、運が良いと上の階に泊まれてシティビューを満喫することが出来ます!

 

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1人で予約したのだが

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部屋にソファーて、めっちゃ豪華

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上層階からの眺め。夕日好き

3.うちなー>ないちゃー(?)

 カンポグランジの日系社会にまつわる面白い話で、「カンポグランジには日本語は話せないがうちなーぐちは話せる。」というものがあります。カンポグランジだけではありませんが、ここにもエイサーや三線といった沖縄の文化が根強く残っています。

 

 カンポグランジはパンタナールやボニートといった有名観光地への入り口となるような街です。南マットグロッソ州へ来る際はきっとここを通るでしょう。その際はブラジルで楽しめる”沖縄文化”、是非体験してみてください(^-^)