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”頂上決戦!”~ブラジルポルトガル語試験まであと2カ月半~

1.勝負の時

 ブラジル3年目ということもあって、いよいよ資格試験に挑戦したいと思います。実は日本でも年に一度京都外国語大学にて受けられるのですが、学部時代は色々理由を付けては挑戦すらしませんでした。そうです、ワイは小心者なのです

 

 ポルトガル語の試験は英語のように多くなく、ポルトガルポルトガル語のCAPLEおよびブラジルポルトガル語のCelpe-Brasの2種類です。どちらも外国人向けの国際的検定試験であります。今回は僕は後者のCelpe-Brasを受けます。

 

 合格基準はTOEICと同じであらかじめ受ける級を決めるのではなくポイントが出る仕組みです。しかしポイントによって初級中級中級上上級上級上と5段階のグレードがありその資格がもらえます。しかし初級は段と見なされないので証明書はありません。

 

  • CAPLE(Centro de Avaliação e Certificação de Português Língua Estrangeira)
  • Celpe-Bras(Certificado de Proficiência em Língua Portuguesa para Estrangeiros)

 

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ロゴ、かっこ良き

 

2.Celpe-Brasについて

 Celpe-Brasとは第2言語としてのブラジルポルトガル語の唯一の習熟度証明書です。ブラジル教育省によって公式に承認および開発されました。アメリカやドイツ、チリなど多くの国で実施されているようです。日本では年に一度しか受験できませんがブラジルでは5月と10月の2回受けることが出来ます。

 

 申し込みはインターネットでします。大体2カ月前くらいになると、公式サイトに新しい情報がアップされますので良くチェックしておきましょう!

 

 試験は大きく分けて2、筆記面接です。そしてさらに筆記は聴解読解の2つに分けられます。以下、筆記試験の大門です。

 

  1. 聴解その1(約3分ほどのビデオを見て文章を書く)
  2. 聴解その2(約3分ほどの音声を聞き文章を書く)
  3. 読解その1(写真付き文章を読み文章を書く)
  4. 読解その2(文章を読み文章を書く)

 

 大門1は30分大門残り2、3、4は合わせて2時間半トータル3時間で全ての工程を終えなければなりません。これは時間との勝負であり、かなりのトレーニングが要されます。A41枚書くので時間配分と書く速さが鍵です。

 

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恐らくもう20枚は書いた

 

 また、問題は文法穴埋めなどでなく誰かに手紙を書いたり何かの批評をしたり、といったものなので面白いです。問題例を以下に書きます。2019年の5月の試験です。

 

大門1

 あなたは大学で働いていて、その大学のそれぞれの学部の紹介をホームページに載せる責任を負っています。これから見るビデオを基に”芸術の歴史の学部”についての紹介、その学部の歴史や何を学び卒業後はどの道へ進むのかを述べた記事を書きなさい。

 

大門2

 あなたはリオデジャネイロの植物園の従業員で、SNSにおいていくつかのプロジェクトの普及をする責任を負っています。プロジェクトを実現させるアプリケーションについてのインターネット記事を書きなさい。その技術の特徴、植物園に来るお客さんにどんな利益をもたらすか、またそのアプリケーションはどのように発達するかなども説明しなさい。

 

大門3

 あなたはとある町の商業組合の組合長です。あなたはあるルポルタージュを読んだ後に、組合にParklets という設備を投資させることを決断しました。ついては、組合員たちへ、Parklets とは何かまたその投資の重要性を説く一通の手紙を書きなさい。

 

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写真があるとイメージが掴みやすい

 

大門4

 次の記事を読んだ後、あなたはある著者に、記事に対して議論する一通の手紙を書くことを決めました。彼女の見解についてあなたの意見を入れた手紙を書きなさい。

 

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書いてあることが最近やっと理解できて来たっぴ

 

 どうでしょうか。確かにお題はどれも一筋縄ではいかないものばかりですが、答えが一つでなくかつ実際にありそうなものなので解くのが面白そうですよね(^-^)

 

3.今の感覚ー合格できそう?

  正直今のままだとまだ初級であり、証明書無しでしょう。試験対策は去年から始め今までずっと過去問をやってきました。週に1度語学学校に通っているので担当の先生に作文の添削及び聴解・読解の疑問点の解説をして頂いております。

 

 しかし段々と音声を聞き取れてきたり文章を正確にかつ早く理解できてきたりしているので、残り2カ月半頑張れば望みはあるのかなと感じています。ちなみに今回目指しているのは中級上です。

 

 Celpe-Bras対策をしていくにあたって感じた大事なことは”語彙力”です。確かに文法や過去問研究、聴解対策なども大切だと思うのですが語彙が不足していては音声は聞き取れないし文章も読めません

 

 僕は改めて単語帳1600を一周、今3000の半分暗記中です。過去問の分からない単語も逐一調べているので次第に分からない単語が減ってきました。試験に使用される単語にもパターンがあります。不断の努力があれば単語も味方にできます

 

 初めての受験です。不安もたくさんありますが、残りの時間悔いのないように自分のできることしっかりやろうと思います。

 

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筆者の勉強風景。恥ずかしかったが良い1枚が撮れたと自負。